世界銀行からの借款を完済した日
日本は戦後、発電所や高速道路、新幹線の建設のため、世界銀行から多額の資金を借りていたが、その最後の返済の日がいつだったのか、山梨県立図書館のレファレンスに書いてあった。
1990年(平成2年) 7月15日。
バブルの真っ最中、世界第二位の経済大国ともてはやされていた時期。この時まで、借款が残っていたことに驚いた。
当時輸銀にいたという知人に聞いた話では、
当然のことながら、それ以前に完済するだけの経済力は日本には既にあったが、世界銀行の方から、当初計画通りの返済とするよう頼まれた、のだとか。
金を返す余裕ができたから前倒し返済というのは、日本人の個人的感覚ではそうなのかもしれないが、多国間ではそうではない。
日本が自発的返済のつもりでも、他の借款を受けている国がそう思うとは限らない。計画通りに返済する優等生である事が求められた、とかなんとか。開発独裁国の事情や、返せない国もあるのが実情ともなれば、なるほど、と思いたくもなる。
多少潤ったら借金を取り立てられる、と見られかねない事例を作る事を、世界銀行が嫌がった、らしい。
本当の話かどうかは知らないが、多分そうなのだろう。
それにしても、誰かは知らないが、そもそもの質問、それも県の図書館を使ったのはどういう意図なのだろう・・・(笑)
答えたレファレンスにお見事、と申し上げたい。