2022年度のNHK高校講座「書道Ⅰ」と「言語文化」
NHK高校講座 の2022年度の放送予定が公表された。
最も気になっていた「書道Ⅰ」は改訂されず、2015年度版のまま放送継続される。NHK高校講座の中で最長寿番組になった。
できのとても良い番組なので、改訂されずに良かったと思う反面、新しい話題や切り口はないのか、書道業界の停滞を表しているようでもある。
気になったのは、第18回「篆刻」。講師の河野隆大東文化大教授(肩書は2015年の収録時)は、2017年に逝去されている。
同じように収録番組を繰り返し放送している放送大学では、講師が亡くなると、間に合わない場合は、亡くなった旨のキャプションが入るが、該当回を差し替えたり、あるいは全15回の講義そのものを新調する。
NHKは酷い。
2022年度の新作科目に「言語文化」というのが登場した。
比較言語学・世界文学・人類学の織り交ざったような科目かと、期待してシラバス(年間放送計画表)を見てみたら、
古文漢文
だった。明治以降の日本文学も少しは入っているが。「古典」という科目は別にあるのに、何だこれは。。。これはNHKのせいではなく、文部科学省のセンスの問題か。
TVの教育番組は高画質での放送を求める (2021/8/18) にも書いた事だが、相変わらず低画質(480i)での放送が継続される。
NHKは、死人に鞭打つような番組作りを止め、、敬意と礼節を持った番組作りを考えるべきであり、オリンピック中継に金を掛けるくらいなら、教育番組の高画質化に取り組むべきだ。