素集庵 - hut on a phase transition

散逸構造、形態形成、創発といった用語に触発された思考のメモ書き。趣味から政治の雑感も。

要素と相

要素が多数集まると、その集合体の外表面が相を成す。

例えば、水分子が集まると、液体としての水・固体としての氷ができる。

相の性質は、特に相転移の挙動を、水の場合は氷・水・水蒸気の態様の変化を、要素の性質から推し量るのはかなり難しい。

相がまた要素となり、新たな高次元の相を成す。相同士が入れ子になる事も珍しくない。

要素が人間ともなると、要素と相とが、複雑な相互作用を行う。

人間が認知している領域では、時間的・空間的に、要素と相の関係が常にある。世界が離散的なのか、要素と相の関係をして離散的と呼ぶのかは、とりあえず横へおくとして、決して連続していない。

相=形態形成は、およそ比喩の場合も含めてエントロピーを外部へ放出する散逸構造を伴っていて、生命に至っては自己複製を行っている。

これがこのブログの基本的な考え方。